"TOKYO"は生きた都市か、死んだ都市か。未来都市か、それとも場末か。

捉えどころのないモンスターの、内部にうごめく毛細血管のごとき無数の路上を、制度化されていない視覚を求めて迷い歩く。

偶然に対象物とショートし、時にカメラが凝視したイメージを集めて構成した。

「TOKYO INCIDENTS」

2020年2月制作 / 15 min

江戸から明治にかけ、芝居小屋・武家屋敷・外国人居留地・遊郭などに囲まれ、活気に満ち溢れていた築地川。関東大震災や64年東京五輪を経て、その後空間としての変化を続けてきたこの川へのリサーチをもとに制作した。三島由紀夫はこの場所を舞台に小説『橋づくし』を書いたが、その翻案元となった近松門左衛門の『心中天綱島』を、本作では朗読映像作品として語りなおす試みである。声なき人形が描いた文楽の物語と水なき川が生んだ都市の空間は、「死」をモチーフとして語られた時、どのように響き合うのだろうか。

「川うつし」

2020年3月制作 / 12 min